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2010年 05月 23日
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン \^o^/「カエルニュース」 375号 2010/5/23 \^o^/ http://www.abetomoko.jp/ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆国を守り、社会を守るは「人」と「地域の暮らし」☆★ 社民党参議院議員の近藤正道さん応援のため、5月19日午後3時 過ぎ、与野党の対立続く国会を抜け、新潟へと向かった。 越後湯沢までは新幹線、そこからはほくほく線に乗り換えて直 江津方面へと向う。車窓には雨で水嵩(量)を増した田んぼに田 植えを終えたばかりの苗が点々と頭を覗かせている。機械植えで あれ、手植えであれ、勢いぞろいした緑のステッチに心よりご苦 労様と声をかけてみたくなる。 山々はすでに緑を深くして雪解け水で川の流れも勢いづく、ま さに「水と緑の新潟!」と私は勝手に納得し、それ故近藤さんに ぜひとも勝ってもらわねばとますます思い込む。なにせ近藤さん は政策審議会長代理、社民党そして私の何よりの支え、政策立案 の要となってくれる人物でもある。 3党連立による新政権が発足して以降、政審会長としての私の 時間の大半は実は普天間の基地問題に割かれてきた。とりわけ昨 年12月28日から2月中旬まで毎週のように開かれた基地検討委員 会への出席、グアム・サイパンの視察、アメリカ訪問なども含め て社民党案づくりなどに忙殺された。 またそれ以前、昨年の政権発足後から年末の予算編成までは政 府税調のメンバーとして与党としての税制論議、補正予算から本 予算まで歳出・歳入の大枠に関わるところとなり、正直そのこと だけで手一杯であった。 そんな中、近藤さんには野党時代から社民党が強く主張してき た労働者派遣法の改正案づくりを全面的にお願いし、与党3党内 調整、現場とのやりとり等いろいろな困難がありながらも何とか 提出にまでこぎつけてくれた。 よく言われるように、国民新党の一丁目一番地が郵政改革とす れば、社民党にとっては派遣法の改正がそれに当たる。国会は目 下、普天間問題の5月末決着がどうなるかもあって先行き不透明 であるが、何としてでもこの国会で成立させたいと思っている。 現在、経済的にも閉塞感の漂う日本社会の問題は一人一人の働 き方が壊され、しいては人間が壊されていることによると私は思 う。 山間に広がる棚田は同時に土砂崩れなどの災害から集落を守っ ている。普天間問題でいろんな人にお目にかかった中で、かつて 対馬で漁業にたずさわっていたという青年から伺った話にハッと させられた。対馬周辺の海は朝鮮半島や中国に近く各国の漁船が 競い合って漁をしており、もしも不審な船があれば皆で取り囲む ように領域内に侵入してくることを押し戻していたと言う。しか し若者が島を去り、日本の漁業がさびれていく今日、国の安全の 守りは手薄くなってしまったと。漁をする人が体を張って国境を 守っていたし、山の上の方まで田を耕す労苦は国土とそこで暮ら す人々を守ってもきた。 国会では折しも農業の第6次産業化という視点で生産・加工・ 流通の新たな仕組みづくりと、地域の活性化が審議されているが、 そうした論を待つまでもなく、日本が元気であるため、平和であ るためにはもう一度第一次産業や地方での暮らし、自然と人間の 関係に立ち戻らなければならないだろう。 日本の地方はどこに行ってもそれぞれに美しい。再生するのは 今しかない。 口蹄疫の拡大が伝えられる中、3党連立政権の正念場と考え、 全力で取り組みたい。 阿部知子 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所 ★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/ ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp ■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。 但し、抜粋・改変によるものは禁じます。 ▲
by abetomoko2
| 2010-05-23 12:23
| カエルニュース
2010年 05月 11日
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン \^o^/「カエルニュース」 374号 2010/5/11 \^o^/ http://www.abetomoko.jp/ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆連休の収穫─ ドイツの外交・安全保障に学ぶ☆★ 大型連休といわれた今年のゴールデンウイークは前半の4月29 日の県中央メーデー、また5月1日には地元藤沢での補助犬をテ ーマとした映画とデモンストレーションなど、普段の仕事の延 長上であったが、後半は5月3日夜から5月7日朝まで往復機中泊 の強行軍でドイツへ行ってきた。 ドイツ連邦共和国がドイツの外交・安全保障について日本の 各党の議員を招聘、意見交換をするという計画は、折しも普天 間基地問題で本質的な外交・防衛論議もなく、その移設先探し に躍起となる日本の姿をもう一度考え直してみるよい機会と思 い、参加を希望した。総計8人の衆参の議員の中で、当初1名枠 といわれていた社民党から吉泉秀男衆議院議員と私が参加でき ることになり、ドイツ大使館には格別の配慮をしていただき感 謝している。 先回のメルマガにも書いたが、5月3日の午前中は例年山梨県 連合が主催する護憲集会に呼ばれており、早い時間に神奈川を 出て駆け足で講演会を終らせて、再び地元にとんぼ返り、そし て夕刻には成田へと向った。何せ連休中とあって道路事情は予 測し難く、その途中で私の元患者さんがご自宅で急逝との報が 入ったが、伺って最後のお別れをすることもできず、後ろ髪引 かれる思いで夜の10時近い便でドイツへと旅立った。 機中の人となればあとは寝るだけ、ベルリンへの直行便がな いためにフランスのシャルル・ドゴール空港での乗り換えに手 間取りながらも何とか現地時間で4日の正午近くベルリンに到 着。その後はドイツ側が入念に計画した訪問先を次々とめぐっ て説明を受けたり意見交換を行ったりした。 他のメンバーは私の到着前の5月3日に再生可能エネルギー関 連の市内バス視察やポツダム気候変動研究所訪問などを済ませ ておられたが、私の場合は日程がごく限られたものだったので、 もっぱら外交・安全保障関連のヒアリングのみであった。 とりわけ日本と同じ第2次世界大戦の敗戦国であったドイツ がどのように再軍備を進め、それが国民や周辺諸国にどう受け 入れられてきたのか、私にはとても興味があった。またその過 程で軍隊内の人権を守るべく、つくられた軍事オンブズマンに ついて詳しく知りたいと思って、日本からリクエストも伝えて おいた。 ドイツの再軍備は1956年に遡るが、同時に軍事オンブズマン 制度も発足させており、今日に至るまで紆余曲折を経ながらも しっかりと国民や軍隊の中に定着してきた。今や年間6千件あ まりにおよぶ兵士からの相談を直接・間接に受け、成果を上げ ている様子は、近年自衛隊内にイジメや自殺が多発している事 実を前にして、一つの解決の方向を示唆していると私は考えて いる。 ナチスドイツの負の歴史を持つこの国では、政治の中に常に 1)非独裁、2)非軍事化、3)民主化、4)非ナチ化という視点 を持っていなければならないとする意識も強烈であった。軍を シビリアンコントロールにおくためには、まず軍隊内にしっか りとした人権意識を根付かせることである。また政治が独裁や ポピュリズムに陥ることがないよう、国民の政治教育の普及の ために各種の政党系シンクタンクが国の内外で活動している (ちなみに日本には社会民主主義について学ぶためのフリード リッヒ・エーベルト財団があり、私も日頃この財団から色々な 情報を得ている)。 今年は日独交流150年となるが、グローバル化する世界の中 での安全保障という点で、今後ますます国際的な活動を視野に 入れて軍隊が行動することが独も日本も多くなるであろう。そ の意味からも今回の視察に学んで日本の外交・防衛・安全保障 とりわけそれを担う自衛隊のシビリアンコントロールがどうあ るべきかを、党の政策としてしっかりと打ち出していきたいと 考えながら帰国の途に着いた。 そう言えば連休中の収穫として今一つ、5月8日土曜日の午前 中に家のすぐ近くにある鎌倉広町の谷戸に出かけ芹を摘んだ。 例年より季節が少し遅いためにやや成長し過ぎたものもあった が、その独特の香りと味に元気をもらって、波乱と噂される連 休明けの国会に臨みたい。 阿部知子 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所 ★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/ ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp ■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。 但し、抜粋・改変によるものは禁じます。 ▲
by abetomoko2
| 2010-05-11 23:50
| カエルニュース
2010年 05月 07日
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン \^o^/「カエルニュース」 373号 2010/5/7 \^o^/ http://www.abetomoko.jp/ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆人の一生は夢と思い出の中に☆★ 5月3日午前中、山梨の甲府で開かれた定例の憲法記念日での講 演会を終えて、大急ぎで藤沢に帰り、夜にドイツに出発する準備 に追われていた私に携帯電話が入った。千恵ちゃんが自宅で2分 ほど前に亡くなったと。31歳であった。 連休の渋滞の中、これから首都圏を抜けて成田まで向わねばな らない日程を思うと、登戸駅近くの彼女の自宅に立ち寄る時間的 余裕はなく、代わりに秘書が駆けつけてくれることになった。 千恵ちゃんとはちょうど31年前、私がまだ若い小児科医(当時 の私も奇しくも31歳だった)として国家公務員共済の登戸病院に 勤めていたころに出会った患者さんで、抜けるような白い肌をし た、自らお乳も吸うことができないほど筋肉の緊張の弱い新生児 だった。だれの目から見ても弱々しく、しかしこれまで知られて いるダウン症や先天性代謝異常等のチェックでは異常がなく、何 らかの病気であろうことは想像がついても何の病気なのか、どん な病気なのか熟練した小児科部長や小児神経を専門とする高名な 先生にも皆目わからなかった。 とにかくダラッと寝ているばかり、母乳を含むこともできない ばかりか哺乳瓶で流し込んでも口の角から漏れ出るだけ。助産師 さんがだましだましお乳を与え、まだ若いお母さんはただ放心し たように授乳室でその赤ちゃんを抱いて、他のお母さん方が我が 子にお乳を与えるのを呆然と眺めていた。 それが私と千恵ちゃん、そしてお母さんの出会いであった。私 は医師になって5年目、東大小児科医局での1年間の研修後長女を 出産し産後の肥立ちが悪く1年半以上休職、やっとの思いではじめ ての職場である登戸病院に就職し、前年には次女も生まれて少し ずつ小児科医の仕事がおもしろくなってきた矢先であった。 当時の登戸病院は地域密着の庶民的病院で分娩費も安く、地域の お産の大半をとりあげており、産科の先生方や助産師の実力も高 かった。いろんな赤ちゃんに出会えて、とても勉強になったし、夜 中の分娩での新生児の急変や入院中の患者さんの処置のために呼び 出され、背中に我が子をおぶって病棟に行くこともあったが、看護 師さん達も皆一生懸命で、私にとっては小児科医人生の最も基礎を なす技量を身につけさせてもらった時期であり、場であった。 そんな中だから、よくわからない難しい病気?は自分で手当たり 次第に文献や教科書を読み、大学にも相談し、何とか対症療法でも よいから、その子の成長の手助けをしたいと必死に格闘していた。 彼女の病名が「プラダーウィリー症候群」らしいとわかったのは もう3歳も過ぎていたかと思う。赤ちゃんのころは飲めない・動か ない・泣かないなど生命力が弱く、とにかくどうやって大きくしよ うかお母さんと四苦八苦したけれど、3歳近くに歩き出したころには 少しずつ太ってきた。アーモンド型の可愛らしい目、相変わらずの 白い肌、実際には見たことがないけれど英文の教科書に書かれてい る「プラダーウィリー症候群」の特徴と千恵ちゃんには重なり合う ものが多かった。そしてそこには「食欲の異常を伴い、著しい肥満 になる」との記載とともに糖尿病となることが致命的と書かれてい た。 それまで太らせることを考えていた千恵ちゃんに食餌制限と努め て運動をさせることという宿題を出してお母さんと二人三脚、とに かく千恵ちゃんを育てたい一心であった。千恵ちゃんの下に次の赤 ちゃんの生まれたお母さんは乳児院に働く保母さんであったが、仕 事を続け2人の子どもを育て、そして主治医である未熟な私を信じ て、とにかく一緒に取り組んでくれた。 千恵ちゃんは成長し、私の次の職場であった国立小児病院でその 道の専門の先生からもプラダーウィリー症候群という診断を確定し てもらって、さらに「太らせない」ことに専念したが、その食欲は 抑えがたく、お母さんの苦労は人並みのものではなかった。止まる ことのない食欲故に食べ物を取ったり、逃避といわれる症状が出た り、成長してその行動半径が広がれば広がるほど、親としては気の 休まることがなかったと思う。 でも私にとっては毎年毎年彼女やその他の患者さん、そのご家族 を連れて夏は海へ、冬は山へスキーへと実にあちこちに出かけ、30 年近く楽しい思い出の数々、夢のような日々を一緒にすることがで きた同志!千恵ちゃんであった。彼女らと一緒にどこかに行こうと 思うだけで、次の年も次の年も頑張れた。 彼女の体重が重くなり、自力の歩行が困難になってからも沖縄に も北海道の富良野の森にも出かけた。糖尿病は悪化して血糖値も600 近くになっていた。私の名付ける「旅の一座」は障害・病気のある 子とその親御さんの一行で、珍道中ではあるけれど、参加者は皆、 年に1、2回のこの旅を楽しみに毎日毎日を生きてくれる。私もまた 然り。30周年は海外へと夢をふくらませていたのに。 千恵ちゃん、本当にありがとう。私に医者であることを教えてく れて。楽しかったね、思い出は消えないよ。あの旅の一座から亡く なって先に天国に行った患者さんと一緒に向こうで待っててね。お 母さんも先生もきっと行くからね。安らかなお顔で亡くなっていっ たという彼女。会えなかったけど、その分先生もしっかり仕事する から。 阿部知子 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所 ★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/ ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp ■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。 但し、抜粋・改変によるものは禁じます。 ▲
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| 2010-05-07 23:50
| カエルニュース
2010年 05月 05日
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン \^o^/「カエルニュース」 372号 2010/5/5 \^o^/ http://www.abetomoko.jp/ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆民意を背に、ビジョンを持った交渉を☆★ 去る4月25日、沖縄読谷村の運動場を埋め尽くした県民の声は、 沖縄の心を一つに普天間基地の国外・県外移設を断固求めていく とするものであった。 仲井眞知事をはじめ翁長那覇市長、伊波宜野湾市長、稲嶺名護 市長、島袋うるま市長など次々と挨拶に立つ首長や県会議長のい ずれもが超党派の県民の思いを各々の立場から発言した。また勝 連漁協の代表や高校生の代表も、日々の暮らしを基地の恐怖に怯 えることのないものにしていくのか決意を込めて語っていた。も う後戻りはできない、時計の針を逆に回すことはだれにもできな いのである。 政権交代を受けて、沖縄県民は長い間、日米両政府によって 「止むなし」とされ続けた過重の基地負担に耐えるのではなく、 本土と同じ人として当たり前の権利を要求し、また主権国家の国 民として米国に対しても「新基地建設はよしとせず、日米地位協 定の改定を求める」ことをはっきりと主張した。 この大会をめぐっての本土の報道は、例えば仲井眞知事が明確 に県内移設に反対を表明しなかったことを取り上げて、あたかも 県内移設に余地と含みを残したと伝えたが、あの会場で仲井眞知 事は今まで見たことのないほどたくさんの県民が参加しているこ とに、県民の「NO」の意思を肌身で感じ取っていたはずである。 集会決議を受けて、大会の翌日に大挙して上京した沖縄県民の 代表団に総理自ら会うことはなかった。日程の調整が必要なこと は、総理という超多忙な職務を考えれば理解できないわけではな いが、それでも時間をとるか否かは総理の意思にかかっている。 連休中に鳩山総理は沖縄を訪れ、仲井眞知事、稲嶺名護市長らと 会ったが、手順が違うのではないか。県民との対話を行ったが、 それならこの上京した代表団と自らきちんと対面すべきだったと 私は思う。 4月18日には、総理の腹案とされる鹿児島県徳之島でも島民の 半分以上を集めた大規模な反対集会が開かれた。その後3町長に 会いたいと平野官房長官が申し入れたそうだが、官邸は一人一人 の沖縄県民や徳之島の町民が、どんな思いで集会に参加している のか、その県民や町民に支えられた首長の立場がいかなるもので あるのか、全く理解していないのではないかと思う。 地元の理解がなくとも日本の安全保障のためなら新基地建設は やむなしとする傲慢さや、しかるべく地元支援策を行えば地元は 基地を受け入れるだろうという不遜さが見え隠れしている。 しかし、米国のラムズフェルド前国防長官すら「望まれない所 に基地は置かない」と発言している。21世紀の米軍駐留には受け 入れ先の合意が不可欠であることを県民は肌で知っている。 また基地に依存した経済や補助金行政が地域の活力や第一次産 業の発展、地場産業の育成等に結びつかないことも多くの沖縄県 民は見抜いてしまったのである。 加えて、徳之島のように沖縄よりさらに小さな離島は、新政権 による公共事業削減の影響をより大きく受けている。「公共事業 が3割も減らされて、挙句に基地の受け入れを条件に補助金をち らつかせる」ことを、島民への愚弄と受け止めたとしてもムリは ない。まして沖縄と同様に、昭和28年までは米軍統治下であり、 米軍の横暴や主権のなさ故の数々の辛苦を経験した島である。総 理が訪ねた徳田虎雄氏が眼球の動き一つでそのことを伝えようと した生き様を総理はどう見たであろうか。 今総理のなすべきことは、在日米軍との不幸な関係の改善(日 米地位協定の改定)を第一に、また21世紀の日本の安全保障のビ ジョンを持って米国と対話すること、すなわち自らの持論である 「常時駐留なき安保」と「東アジア共同体」への第一歩として沖 縄の海兵隊を国外・県外へと移すために総力を挙げて米国としっ かりと交渉することである。 阿部知子 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所 ★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/ ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp ■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。 但し、抜粋・改変によるものは禁じます。 ▲
by abetomoko2
| 2010-05-05 22:42
| カエルニュース
2010年 04月 24日
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン \^o^/「カエルニュース」 371号 2010/4/24 \^o^/ http://www.abetomoko.jp/ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆土の味、水の味、人の味☆★ 不順な天候に耐えて春らんまんの花を咲かせた桜が散りはじめ、 淡い新緑の葉が混じるようになった頃、京都から竹の子が送られ てきた。 送り主の名はあえて伏せさせていただくが、政治家として深く 尊敬し私の地元藤沢にも何回かお招きした方からのお心遣いであ る。今日の混迷する国政に対しても大局を見据えたお話を聞かせ てくださり、参加した市民の皆さんにも強い感銘を与えてくださ った。本来であれば季節のご挨拶や日頃のお礼は私の方が気を遣 わねばならないのに、わざわざ京都から春の風をのせた竹の子を 送ってくださったことに深く感謝している。 日本は水豊かで、四季折々が美しく、その季節ならではの恵み を私たちに与えてくれる国であり、温暖化による季節変動が案じ られる今日でも光の長さを織り込んでか季節ごとの実りをいただ くことが出来る豊かな国である。竹やぶの中、その頭を少しだけ のぞかせる竹の子も京都の山あいの精気と水をしっかり吸い込ん で、大地を持ち上げて出てきたのだろう。 私の育った東京の目黒区にも昭和30年から40年代にはまだ竹や ぶがあり、取れたての竹の子を農家のおじさんが家の近くまで売 りに来ていた。母の手によってあくが抜かれ、さっと煮付けられ た竹の子や油揚げとひめ皮の入った竹の子ご飯はとても美味しか った。その味を忘れられない私は、選挙区の藤沢でも後援会の方 が所有する竹やぶで毎春竹の子刈りに参加し、竹の子のお刺身や 焼き竹の子(?)に舌鼓を打っている。 それほどに大好きな竹の子であるが、京都の竹の子には京都の 竹林の地下を潤す清らかな水の味があったように思う。やわらか でえぐみの少ない竹の子は薄味でわかめと一緒に若竹煮にしたり、 根に近い硬い部分はきんぴら風にしたりと用途を分けて料理して みたが、夫からも後援会長の浮田久子さんからも絶品とお褒めを いただいた。ひたすら素材の味、とりわけ水と土の味なんだと私 は勝手に思い込んでいる。 そういえば10年ほど前、新潟の豪雪地帯である東頚城郡安塚町 (現上越市安塚区)で、棚田のさらに上の方にある畑から農家の 方が抜いてくれたゴボウに、土の味を感じたことがある。やわら かで香りがあって本当に美しいゴボウだった。 さて、そんな日本の四季や野菜の味の豊かさに感動する一方で、 人間界とりわけ政界には味のある、存在感のある人がめっきり少 なくなったとつくづく思う。今国会では連立政権を組む民主党の 政策のブレや国民への説明責任が問われている。 一方、最大野党の自民党からは次々と離党者が出ているが、混 迷の時代を切り抜ける魅力ある政治家はなかなか見当たらない。 政治が理念型からマニフェスト選挙型、個別政策課題型となり、 政治家のスケールが小さくなったこともあろうが、政治家から人 間の「味」が失せてしまっているように思う。 徳之島への普天間基地移設問題の経緯の中でも、政権中枢の側 に相手の立場や気持を思いやる気持があれば結果も違っていたか もしれない。ただただ島の人々の気持を翻弄して、最後は力づく でもやるかの言辞も漏れ聞こえてくる時、政権と国民の間には絶 望的な溝が生じているのではと私は思う。政治家が政治家である ために、この間の不手際に対してしかるべく責任をとり、官邸と しても仕切り直すことが必要ではないか。 私のメルマガも3週間ぶりであるが、国会周辺もピンクから緑 へとすっかり景色を変えた。 阿部知子 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所 ★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/ ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp ■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。 但し、抜粋・改変によるものは禁じます。 ▲
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| 2010-04-24 20:39
| カエルニュース
2010年 04月 06日
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン \^o^/「カエルニュース」 370号 2010/4/6 \^o^/ http://www.abetomoko.jp/ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆「人権感覚の不在」は新政権の致命傷☆★ とりわけ不順なお天気の今年、空を薄いピンク色に染める桜 も突風や冷たい雨に打たれて散り始めた。 国会周辺は都心にしては多くの樹木が残されているが、とり わけ国会図書館を囲む桜の木はその建物のたたずまいに寄り添 うように咲く風情が美しい。4月1日、新しい年度の始まりの日、 社民党本部から議員会館へ向う途中、まだ3分から5分咲きであ ろう桜の広がった枝の下を少しだけゆっくり歩いてみた。何せ 政権交代後、与党となった日々は慌しくいつも駆け足で往来し ていて、今の政治状況を立ち止り考えてみる暇もなかったから。 4月1日は新政権としての初めての予算が執行される日でもあ る。読売新聞の1面には高校無償化の文字が躍っているが、私に は子ども手当と並ぶ目玉政策であるはずの高校無償化が当面朝 鮮学校には適応しないままスタートすることに心底落胆してい る。子ども手当が養護施設などに暮らす4万人余りの子どもにで はなく、その親に手渡されるという矛盾と朝鮮高校を差別し始 まる無償化は、一体何のためなのかと疑問に思う。 新政権には社会的な少数者(マイノリティ)や弱者への視点 が根本的に欠落しているのではないか。希薄な人権意識の結果 と言い換えもよい。 そもそも現金給付という施策が、あらかじめあらゆる子ども らを包み込む制度設計になっていないのであれば、結局のとこ ろ「選挙目当てのバラマキ」と揶揄されても仕方ない。親と離 れ養護施設で暮らす子らの「子ども手当」は、親に渡してしま うのではなく、将来その子が社会に旅立つ際の助けになるよう に積み立てるという方法もあったろう。子どもの権利条約では 親の付属物としてではなく、子ども自身にそうした権利を認め ている。 また朝鮮高校は、そこで初めて自らのルーツをたどり、母国 の言語や文化、仲間に出会い、アイデンティティ、自己への確 信を強めていく場である。「自己確信」作業こそが「学び」の 本質であり、それはカリキュラム云々以前の問題である。 これまでも日本における在日朝鮮人・韓国人への配慮のなさ については、国連の人種差別撤廃委員会から勧告を受けている いるにも関わらず、なぜ公然と差別を繰り返すのか、新政権の 基本姿勢が問われるところと思う。もちろん社民党もその政権 の一翼にあるからには、これら基本政策について3党の内部で十 分な論議をしたいが、民主党の政策調査会が廃止されたことも あって、政策論議が深まることもない。 果たして民主主義はどうあるべきか、新政権が共有する理念 は何なのか、実はこの6ヶ月余り、私の内部では普天間の基地問 題以上に葛藤の日々である。 折しも与謝野氏らが自民党を離党し新党結成の動きがあるが、 どんな社会像や理念を持って新党を語るのか注視している。も しもそうした理念や社会像がないまま自民党内の分裂騒ぎに終 るのであれば、「政治の崩壊」にますます拍車がかかり、暴力 的な動きすら出てきかねない。 この間与党も野党も国民の信を得るに足る「理念」を提示し ていないことこそ大問題である。最大与党の民主党も数におご ることなく、政策の理念をもっと国民に示すべきである。もち ろん社民党も問われている。 阿部知子 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所 ★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/ ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp ■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。 但し、抜粋・改変によるものは禁じます。 ▲
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| 2010-04-06 23:10
| カエルニュース
2010年 03月 29日
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン \^o^/「カエルニュース」 369号 2010/3/29 \^o^/ http://www.abetomoko.jp/ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆市民党市長 葉山峻さんを偲んで☆★ 去る3月13日、76歳でお亡くなりになられた元藤沢市長葉山峻 さんの通夜と葬儀が3月17日、18日、地元の大庭斎場で行われた。 葉山さんは名誉市民にもなっておられるので、市民葬も予定され ているそうであるが、両日とも葉山さんへの個人的なお別れ(告 別)のために、多数の市民の皆さんが斎場に集まっていた。 私は国会等の事情で通夜には伺えなかったが、18日の告別式に 参列した。次々と述べられる弔辞は、どれも葉山さんの温かな人 柄と先見性、そして何よりも市民の暮らしへの深い共感に触れな がら、心からの感謝やお別れを惜しむ哀悼の思いに溢れていた。 葉山さんが正真正銘の「市民派市長」であったこと、ここまで市 民に慕われ、敬愛された市長はおそらく他にはおられまいと思っ た。 これまで6期にわたって市民中心の藤沢市政にまい進された葉山 さんは1996年に国政に転じられたが、当時、藤沢の社民党(神奈 川12区)のメンバーには光友会の五十嵐光雄さんをはじめ葉山市 政を支え、地域の福祉や住民自治のために活躍してこられた方々 が多くおられた。葉山さんが民主党でしかも比例区選出であった こともあり、2000年の選挙で独自の候補者を擁立する必要に迫ら れた社民党は、隣町の徳洲会で働く私に要請に来たのである。 私はその前年に医療事故で葉山さんと同年の兄を亡くしていた ことや、ますます労働条件の厳しくなる医療現場で働きながらこ のままでは事故が不可避である、何とかしなければと強く思い、 医療再生をかけて衆議院選を闘うことを決心した。実は私は1998 年に参議院選挙神奈川選挙区を社民党として闘い、敗北している。 15歳年上であった兄は、早くに父を亡くした私にとっては父親代 わりであった。その兄が私のことを案じかばい、医師になる時も 援助もしてくれたが、「政治に志すことはあってもよいが、衆議 院議員には賛成できない」と私に釘を刺していた。 その兄の突然の死を契機に衆議院候補となった私は、藤沢市民、 寒川町民の皆さんのご支援と社民党南関東比例区でちょうだいし た票によって今年で丸10年、国会議員としての仕事をつとめてき たことになる。 この間、国政をご一緒することとなった葉山さんに、兄と同じ 気風や考えを垣間見ることが多かったのも私の個人的な思い出で ある。昭和8年生まれという2人には、物心つくころから日本がど んどん軍国主義へと傾斜していく中で過ごした小学校までの時間 と、戦後の急転直下の「民主主義」を多感な中学生として受け止 めた経験が重なり合ったのだと思う。本質的にリベラルでイデオ ロギーではなくて人間の存在そのものを愛し、周囲にとても優し かった。もしも私の兄と葉山さんがあの世で出会うことがあった ら、初対面であっても2人は何よりの話友達となれそうに思う。 時代がどこか昭和の初期に似かよってきたといわれる今日、葉 山さんや兄から教えられたことをしっかりと政治の中で実行して いきたい。 阿部知子 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所 ★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/ ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp ■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。 但し、抜粋・改変によるものは禁じます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 葉山峻元市長(元衆議院議員)の市民葬は4月17日13時から市民会館大ホールで行われます。 13日亡くなった葉山峻・元藤沢市長は、「太平洋ベルト革新自治体」(1970年代を中心に、社会党など国政野党勢力が推した首長が太平洋沿岸の自治体で次々に誕生。神奈川は長洲知事と葉山藤沢市長、飛鳥田一雄横浜市長、伊藤三郎川崎市長、正木千冬鎌倉市長)としても活躍、全国革新市長会の会長などを歴任しました。 また、市民と一緒に「平和」活動をすすめ、「非核自治体運動」(核兵器廃絶や非核三原則を求める内容の自治体宣言や議会決議を行った自治体のこと。現在、日本の自治体のうち80パーセント以上がこの非核宣言を行っている)の牽引役でした。 ↓ 写真は、非核自治体運動(マンチェスターで 1989年2月) ![]() ▲
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| 2010-03-29 00:10
| カエルニュース
2010年 03月 18日
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン \^o^/「カエルニュース」 368号 2010/3/18 \^o^/ http://www.abetomoko.jp/ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆幻の賛成討論☆★ 今度は「幻の賛成討論」です。去る、3月12日、衆議院の厚生 労働委員会で平成22年度こども手当法案が強行採決されたため、 本来行うはずの賛成討論が吹っ飛んでしまいました。子ども手 当法案まで強行採決しなければならない国会状況はとても残念。 2大政党の攻防の結果であるなら、そもそもその2大政党政治な るものに民主主義をないがしろにする危うさがあるのだと、つ くづく思うこのごろです。 2010年3月12日、衆議院厚生労働委員会 「平成二十二年度における子ども手当の支給に関する法律案」、 「同修正案」に対する賛成討論 社会民主党・市民連合 阿部知子 私は、社会民主党・市民連合を代表して、「平成二十二年度に おける子ども手当の支給に関する法律案」並びに修正案について、 賛成の立場から意見を述べさせていただきます。 賛成の理由は、本法案は、すべての子どもの育ちを社会全体で 支援するという思想に立って、政府が、従来の少子化対策から大 きく方向を転換し、本格的な子ども・子育て支援へ、取り組みを 進める第一歩であるからです。 現在、日本は先進国の中で、子育て予算がGDP比率で最も少な いという状況にありますが、「子ども手当」1万3千円の導入に より、現金給付は欧州諸国に近づく一方、現物給付は今後の課題 として残されます。 また、わが国は、OECD諸国の中で唯一、政府の再分配後に子ど もの貧困率が上昇しているという状況にあります。さらに近年、 子どもの相対的貧困率は14.2%、7人に1人の子どもたちが貧困の 状態にあり、この課題は、抜本的に解決していく必要があります。 その手始めとして、子どもの育ちに必要な基礎的な生活費用の相 当部分を補う「子ども手当」を給付することは、特に所得の少な い若い子育て家庭に対して、有益であると考えます。 本法案はあくまで単年度の法案であり、本格実施に当たっては、 充分な合意形成による制度設計、保育等現物給付とのバランス、 財源の確保、国民の理解が必要です。加えて早急に、連動する税 制、社会保障制度における負担と給付の関係を整理し、国民に明 らかにして判断を問うべきです。 また、児童手当おける地方負担金、事業主負担金の扱いについ ては、子どもの育ちを社会全体で支援するという理念から、子ど も・子育ての総合的な支援の財源として確保すべきです。審議の なかで、すべての党から、子ども・子育て支援は、現金給付と保 育などの現物給付が車の両輪であり、さらに、人間らしい働き方 が重要あることが指摘されました。児童養護施設の子どもら手当 の支給対象とならない子どもや、虐待やネグレクトの親への対応 については、「子どもの権利条約」にのっとり、子どもの最善の 利益を優先するという観点から、さらに制度設計を詰める必要が あります。また、在日外国人の子どもへの支給に関しては、居住 要件を設けることも含め、引き続き検討されるべきです。 以上、次年度以降には未だ解決されるべき諸課題が多々あるこ とを申し添え、その意味からは修正案も含めて賛成として、私の 討論を終わります。 阿部知子 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所 ★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/ ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp ■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。 但し、抜粋・改変によるものは禁じます。 ▲
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| 2010-03-18 23:17
| カエルニュース
2010年 03月 15日
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン \^o^/「カエルニュース」 367号 2010/3/15 \^o^/ http://www.abetomoko.jp/ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆手放しで喜べない「子ども手当」☆★ 去る3月12日の金曜日に、衆議院厚生労働委員会で「2010年度 子ども手当法案」が新政権発足後はじめて強行採決された。 「私たちの未来である子どもの育ちを社会全体で支える」とい う主旨の法案で、そもそも与・野党の対立になるようなものでは ないはずである。しかしこれを「参議院選挙目当てのバラマキ法 案」と批判してきた野党自民党の対応は冒頭から対決的であった し、一方、守勢の与党民主党も法案としての矛盾を問われてもこ れに正面から答弁しようとする姿勢に乏しかった。 結果、議論はかみ合わず、連立与党の一員である社民党や野党 の公明党・共産党・みんなの党などの質疑にも政府として十分な 答弁はなく、とにかく成立を急ぐのみの委員会運営となった。 2011年度からは満額支給すれば2万6千円、予算も5兆4千億円と いう巨額な支出となる。防衛費を上回り、公共事業費(5兆7千億 円)に近づく。子ども施策全体として見ても現金給付は充実する が、その一方で保育・医療・教育・福祉などの現物給付はかえっ て予算不足に陥り、「子育ち支援」とはほど遠いものになりかね ない。 まして今回の法案は政権交代直後で、その財源の確保が十分で はなく、これまでの児童手当に一部上乗せして子ども手当とせざ る得なかったなどの制約もある。今回は若い子育て世代への応援 として早急に支給するとしても、来年度はまず本格実施ありきで はなく、その制度設計も含めて今後一年間の中で再検討すべきも のと考える。 従来の児童手当と同様に、在日外国人の祖国に残してきた子ど もさんに支給されたり、養護施設や里親などでは子ども自身では なく子どもを預けている親の方に給付されたり(3万人で今年は約 40億円)することは、子ども・子育ち支援という理念から外れて いる。また給付額が大きくなる分、より矛盾は拡大する。 そもそも年金3万円以下で暮らす高齢の女性が100万人いる日本の 現状で、子ども一人当たり2万6千円と打ち出すことに本当に社会 的合意が得られるのかどうか、政権としてしっかり考える必要が あるのではないか。 一方、貧困と格差の広がる中、給食費や修学旅行費用に事欠く 子ども達にもっと支援をすべきだという声もあり、現金給付より も保育や医療の充実を望む若い親御さん達の声も強い。新政権は こうした声にもっと謙虚に耳を傾けるべきである。 2大政党の対立によって重要な政策が数の論理で押し切られたり、 政治の手段としてしか見なされかねない事態が生じていると言わ ざるを得ない。社会が子どもを支えるという考え方には、多くの 国民からの支持がある。その「子ども手当」が、新政権による初 の強行採決という扱い方をされたことは本当に悲しむべきことで ある。 連立与党といいながら、3党の間でほとんどお互いの政策論議の 場がない現状も含めて、責任政党としての民主党にはもっと緻密 な政策点検を期待したいし、またそうした役割を担うべくぜひと も政調を復活してもらいたい。与党と政府の一体化という方針が 粗雑な政策に帰結するのでは、あまりにも国民が不幸ではないか。 阿部知子 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所 ★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/ ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp ■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。 但し、抜粋・改変によるものは禁じます。 ▲
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| 2010-03-15 23:23
| カエルニュース
2010年 03月 08日
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン \^o^/「カエルニュース」 366号 2010/3/8 \^o^/ http://www.abetomoko.jp/ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆さようなら、山上さん、ありがとう。☆★ 初当選以来10年近く、地元事務所を支えてくださった山上昭太 郎さんが82歳を前に亡くなられて2週間が経つ。 ご家族の縁の薄かった山上さんは、事務所の若いスタッフと社 民党の仲間を家族と思い皆からもとても敬愛されて、10年以上無 償で事務所に詰めてくださった。 2000年に行われた衆議院選挙ではじめて自分の地元事務所を持 つことになった私にとっては、党活動の経験といい、黙々と仕事 をなさるその几帳面さといい、何よりも誠実なその人柄をもって、 安心して事務所をお願いできる先輩でもあった。 この数年癌を患われていたが、なぜか私の選挙となると、癌よ りも山上さんの生命力が上回り?元気に連日連夜の「勤務」をこ なし、必要な事務作業も万事抜かりなくチェックしてくださった。 2月中旬、急激にむくみが増強して、かかりつけの湘南鎌倉総合 病院の救急を受診するまでは、週1日通院のために休む以外は土日 も「出勤」されていたが、この1年余りはその体調を気遣って、秘 書や社民党の後輩が朝方車でお迎えに行っていた。1年前から要介 護認定も受けておられ、週に1回はデイサービスに通い、その他は 事務所で定位置に座って電話での対応という「ケアプラン」?に なっていた。 むくみで目が開かない状態になった時も、事務所のスタッフが病 院に付き添い、とにかく入院を希望したが病床も満室でなかなか入 院できなかった。いよいよ全く尿が出なくなって、私の後輩が院長 を勤める湘南中央病院に入院できることになったが、その間どんな にか苦しかったことかと思う。重症さを見てとった病院からご家族 への連絡の打診があった時、山上さんは自分には「家族以上の事務 所の仲間がいるから」と、あえて日頃疎遠なご子息を呼ぶことを断 わり、私たち皆で支えることとなった。 山上さんにそこまで信頼してもらった若いスタッフは、はりきっ て看病した。お亡くなりになる前夜は、都内から駆けつけたご高齢 のお姉さまが付き添われ、その呼びかけに山上さんも重いまぶたを 開けて、しっかりとお顔を見てとても嬉しそうになさった由。そし て安らかに旅立たれた。 亡くなられた2月19日、丁度国会では前々夜に開かれた基地問題検 討委員会で普天間基地の新たな移転先候補地の提示が先送りとなり、 あらゆる憶測が飛び交っていた。メディア報道で、社民党阿部知子 が候補地として九州地域等の地名を上げた云々とあれば、その地域 の社民党県連や平和運動体からは国会だけでなく地元事務所にも抗 議のファックスが送られてくる。こんなファックスを見たら、一体 阿部知子が何をしたのかと山上さんがさぞ心配し、心を痛められた だろう。いつも私の言動を案じ、見守ってくれた山上さんに余分な 苦労をかけずに済んでよかったかもしれない。 でも山上さんならきっと沖縄にだけ著しい負担を押し付けている 在日米軍基地のあり方をどう変えていくのか、具体的にそして真剣 にともに論じていくことを望んでくれたはず。抗議のファックスは そうした論議の始まりと受け止めて、山上さんが期待してくれたよ うなたくましい政治家になるべく、努力を重ねたい。 阿部知子 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所 ★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/ ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp ■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。 但し、抜粋・改変によるものは禁じます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 阿部議員「新春の集い」2010年1月16日(土) 受付を担当する山上さん ![]() 阿部議員初当選の2000年6月 社民藤沢事務所にて ![]() 山上さんの寄稿文 「ともこ通信」№6(2001年6月1日発行) より 国政報告会に参加して 阿部さんのこの種の集会討論会や、衆議院議員 に当選されてからの「国政報告会」「街頭宣伝」 など、数えきれないほどお話を聴いてきました。 医師という立場で専門的な事から国内外の情勢ま で、その時その場の聴衆に合わせて訴える内容に、 私はもっと大勢の人たちに聴いてもらいたい、聴 かせたいと、いつもそう感じています。 小泉内閣が誕生して一か月が経過しました。その支持 率は80%を超え史上最高、自民党支持率も10ポイント 以上上昇し衆参同日選挙を呼号する勢い-これはすべて マスコミのお陰です。小泉首相は超タカ派変革の人、 真っ先に憲法9条改正(悪)でしょう。私たちはこれら 危険な動きに対し警戒心を持って注目しましょう。 21世紀を迎え社民党は護憲・平和の旗を高く掲げ、同時 に人権・環境・弱者を大事にする方針を国民の前に示しまし た。私は人生の半分以上を社民党と共に歩み続け、心底党を 愛し、小さくなった党の再生と再建にこれからも微力ながら 皆さんのお役に立てればと思っています。 (山上昭太郎) ▲
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| 2010-03-08 00:10
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