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カエルニュース 353号
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社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン
\^o^/「カエルニュース」 353号 2009/10/17 \^o^/
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     ★☆アフガニスタン訪問☆★

 2009年10月5日現地時間の午前8時過ぎに、私と服部良一議員他
4名で、アフガニスタンカブール空港に到着した。

 前日の昼過ぎに成田を出て、約8時間でインド・デリーに到着、
翌日早朝の出発ではあったが約2時間のフライトでカブールに着い
たので、飛行時間だけで言えば10時間余りで日本とアフガニスタ
ンは結ばれている。国会議員になってからあの9.11を経験し、米
国の仕掛ける戦争のたびに、パキスタンとアフガニスタン国境の
町ペシャワール、イラクと訪問してきたが、正直このカブールと
日本の「距離」の近さに驚いた。

 アフガニスタンにはこれまで何回か訪問の機会を伺ってきたが、
今回インド洋での給油問題が日本の新政権にとって重要なテーマ
となっているという背景の中で、あえて他の政務を放り出して
(?)の約1週間の訪問を決行した(留守をお願いした近藤正道
政審会長代理には本当に迷惑をかけてしまった)。

 まずこの計画を外務省に打診したところ、アフガニスタンの治
安が近年とみに悪化しており、現地の行動のために防弾車の手配
と警備員を確保するため多額の金額がかかると言われた。イギリ
スから警備員を呼び寄せる往復の飛行機代がかかるからだそうだ。
もちろん現地の情勢は知る由もなく、また今回の訪問は議員個人
のものなので、防弾車や警備員のための費用も個人が支払うのは
当然であるが、希望する視察先までそもそも防弾車で移動する必
要があるのか、アフガニスタンに詳しいNGOにも情報を求めた。

 数日経って、外務省から警備員を国内で確保できたので負担す
る額も大幅に下がったという説明を受けた。現地のNGOの皆さん
も日本政府から防弾車の使用を要求されているなどの状況も併せ
考えて、外務省の申し出を承諾、10月4日何とか出発にこぎつけ
ることができたのである。

 そしてカブールに到着早々にがっちりしたランドクルーザーの
防弾車のお世話になることとなり、さらに初日には日本大使館で
の安全教育がしっかり組み込まれていた。外務省側では大使館員
は毎食館内で食事をするほど行動を制限している中、私たちの突
然の訪問のため、あちこちアレンジせねばならずご苦労も多かっ
たと思う。わざわざ日本から訪ねる身としては、今後のアフガニ
スタン支援のあり方を考える上でも見ておくべきものは見ておき
たいと思い、あれこれご無理をお願いすることとなった。

 その成果はメルマガ以外に後日きちんとした報告をホームペー
ジに載せる予定であるが、ここではとりあえずお目にかかったア
フガニスタン政府関係者や訪問した施設などから得た印象を書い
てみたい。

 まず治安については、確かにこの1、2年悪化の一途で、加えて
先頃行われた大統領選挙での不正が国民の政治不信を助長し、政
情不安が増していたが、バザールなどでは人の賑わいも見られ復
興の兆しも伺えた。

 4泊5日の滞在の最終日に、インド大使館付近で爆弾が仕掛けら
れ多数の死傷者が出た時は一時ホテル内で待機せざるを得なかっ
たが、日中は基本的には防弾車で目的地に出向くことができた。

 今後、民生支援をどう強化していくかを知るためにも、アフガ
ニスタン政府の担当大臣とは可能な限り日程調整をお願いした(ホ
ラム情報文化大臣、ファテミ公衆衛生大臣、アデル鉱業大臣、ス
パンタ外務大臣、エイダ国連代表、ジア農村復興開発大臣)。また
特に日本が力を入れている農業支援分野では市内の農業試験場、
教育分野では約5千人が3交代で通う女子校、さらに私が最も関心
のある医療分野では包括医療センター、国立のマラライ産科病院、
インディラ・ガンジー小児病院などの現場にも行かせてもらった。
この他にも、長年現地で取材にあたっている記者の紹介で女性国
会議員にもお会いしたが、アフガニスタンの自立を望む強い意志
がひしひしと伝わってきた。

 また、政府関係者のだれからもインド洋での日本の給油活動に
ついてのコメントはなく、むしろ雇用や生活の再建のための支援
要請が大半を占めた。とりわけ年間2万人以上の出産を扱う国立マ
ラライ産科病院や360床のインディラ・ガンジー小児病院では施設
の老朽化や著しい器材・薬剤不足の中で悪戦苦闘しており、日本
からの支援に強い期待が寄せられた。

 今日のアフガニスタンでは農村での戦闘や干ばつによる生活崩
壊によって、カブール市内に多数の被災民が流入し、非正規定住
者が8割にも及んでいる。農村は疲弊、都市は貧困化、復興支援
による格差が拡大する中、新たな反政府勢力が生まれていく。

 治安状況は悪化しているが、それだからこそ逆に最も本質的な
母と子の生命の支援の必要性を強く感じ、その実現を心に期して
帰国の途に着いた。

    阿部知子


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by abetomoko2 | 2009-10-17 09:30 | カエルニュース